2017年12月25日月曜日

「都市のOR」ワークショップ2017で発表しました

更新が遅れました.

12月9日,10日に南山大学で開催された「都市のOR」ワークショップ2017で発表しました.尤も,発表したのは共著者の方で,私は最適化計算を担当したのですが.

杉本淳(愛知県庁),井川博(帝京大学),荒川俊也(愛知工科大学),土谷隆(政策研究大学院大学): 地方自治体の長期的公共インフラ管理政策立案とOR的手法の活用についての考察 - 愛知県の橋梁管理を例として -

愛知県の豊田市とみよし市を対象として,長期的なインフラ管理方法の発掘を目的とした研究です.橋梁システムを対象として,施設総量を適正化することを目的とし,維持する(削減する)橋梁の最適な組み合わせを見つけるために「消防署から各世帯への到着時間」を目的関数とした最短経路問題を解いています(節点数19,068,枝数25,907).「流石にこの橋梁は削除するとまずくないか?」というのはあるものの,豊田市とみよし市の橋梁680橋のうち,48橋を削減すれば,目的関数は3秒の増加,ライフサイクルコストは30%削減されるという結果が得られました.かなり実践的な問題を扱っていたこともあり,非常に関心を持って頂けたようです.(目的関数は,車両移動時間のみの数値で,通報を受け出動するまでの時間を加味すると,少し少ないものの,妥当)

今回初めてOR学会のワークショップに参加したのですが,非常に面白かったです.ORも少しずつ勉強して何か面白い実問題を扱っていきたいと思います.


2017年11月21日火曜日

テックデザイン様技術セミナー「研究開発・技術開発で役立つ統計的"検定"手法のポイント」で講師を務めました

久しぶりにセミナー講師としてお仕事をしてきました.

テックデザイン様主催の技術セミナー「研究開発・技術開発で役立つ統計的"検定"手法のポイント」で講師を努めました.

11名の方が受講されました.初めての講座なので,時間配分や説明など,かなり不安であったのですが,概ね満足頂けたようで安心しています.

「学生時代は統計が全然わからなくて嫌いだったのですが,先生の講座を受けたら本当に分かりやすくて理解できました,ありがとうございました」という有り難いコメントも頂きました.

統計についてはコンスタントにニーズがある印象ですし,意外と不得意に感じている方も多い印象です.実は私も大嫌いでした.が,勘所を掴むと意外とわかりやすいです(少なくとも実務で使うレベルであれば).企業技術者の方の理解が深まるように資料等は改善を図って参ります.





2017年11月12日日曜日

信号処理シンポジウムで座長を務めました

11月8日(水)から10日(金),盛岡地域交流センターで開催された「信号処理シンポジウム2017」に参加しました.

初日(8日(水))の企画セッション「計算プラットフォーム」で座長を務めました.発表は3件と少なめでしたが,どれも良い発表でした.

その他,生体計測関連の発表など,私自身の研究にも役に立つ内容が非常に多く,有意義なシンポジウムとなりました.




2017年10月13日金曜日

自動車技術会2017年秋季大会で発表しました

10月11日(水)〜13日(金),グランキューブ大阪で開催されている,自動車技術会2017年秋季大会で発表しました.

なんと自動車技術会の大会に参加するのが12年振り.そして発表も12年振りでした.

さて,発表内容は,

荒川俊也, 日比亮輔, 藤城孝彰: 自動運転システムの破綻におけるドライバ状態の考察

というもので,ドライビングシミュレータを使って,マニュアル運転と自動運転を相互に変化させた際の生理指標を計測し,考察した,という内容です.恐らく賛否両論の内容でしょうし,データを取ってちょっと考察した程度の内容なので,大したものではありません.

ですが,会場は立ち見が出る超満員で,関心を持って聴いて頂けた印象です.また,質問も色々と受け,あっと言う間に時間が過ぎました.

そして12年振りということもあって,私自身が浦島太郎になっていました.忙しさの余りに出られなかったのが現実なのですが,やはり毎年ちゃんと参加して情報収集に努める必要があることを再認識しました.



2017年9月26日火曜日

産業応用工学会全国大会2017で発表しました

9月21日(木)〜23日(土)に九州工業大学で開催された産業応用工学会全国大会2017で発表しました.

荒川俊也, 榊原規彰, 近藤針次: 超音波ドップラー方式による車載かつ連続計測可能な血圧計の開発

ステアリング型の血圧計についてはデモや発表でお披露目していますが,ドップラー方式の血圧計については今回が初めての発表でした.
会場からは活発な質疑を頂き,関心の高さを感じました.

2017年9月17日日曜日

第33回ファジィシステムシンポジウムで発表しました

9月13日(水)から15日(金),山形県米沢市にある山形大学工学部において開催された「第33回ファジィシステムシンポジウム」で発表しました.

実は日本知能情報ファジィ学会とはここの所色々と縁があったにも拘らず,ずっと非会員で活動していたのですが,今月,ようやく入会し,会員となりました.

で,今回は会員になって初めての発表となります.

荒川俊也:機械学習によるシバヤギの発情行動推定手法

という題目で発表しました.

これまではまあワンパターンな感じで,隠れマルコフモデルを用いて発情行動の推定ができました,という話でしたが,今回は,他の機械学習の方法(deep learning, random forest, support vector machineなど)と比較した結果について報告しました.

この発表は割と珍しい内容だからかも知れませんが,意外と興味を持ってくれる方が多いのです.なお,現在この内容は某論文誌に投稿中です.

今週は産業応用工学会全国大会2017@九州工業大学で発表です.




2017年9月16日土曜日

自動車技術会講習会「自動車開発における人間工学の理論と実践」で発表しました

昨年に続いて,自動車技術会の講習会「自動車開発における人間工学の理論と実践」で講演しました.

昨年はオーラル講演でしたが,今年度はインタラクティブセッションのポスター発表でした.

20分の発表を5セット行うという感じで,なかなかハードでしたが,お越し頂いた方は熱心に聞いて下さいました.重回帰分析に割と難しさを感じている方が多い印象です.

次年度も機会を頂ければまた発表できればと思います.




2017年8月25日金曜日

「ラーニングフェスタ2017」で講演しました

8月24日(木)に豊橋創造大学で行われた「ラーニングフェスタ2017」で講演しました.

東京出身の私には全然わからなかったのですが,何でも,高校生のキャリア教育の一環として,夏休み中に大学の先生の授業を受けて学んでもらうという取り組みらしく,三河近辺の高校と大学が連携したイベントらしいです.

私の担当は1時限目,9:30から10:20の50分,「実録!『統計』騙しのテクニック」というタイトルで喋りました.
ニュースや新聞のデータから見る騙しのテクニックや,騙されないようにするためのデータの見方など,そしてちょっとだけ受験勉強に絡めた話をしました.受講者は32人と少ない人数でしたが,受講者は皆熱心に聴いてくれていました.そして意外だったのは1/3が女子学生でした.

このラーニングフェスタ,参加者は全部で2000人位と,結構なイベントのようです.2学期開始直前になって宿題でバタバタして,勉強のことはあまり気にしていなかった自身の夏休みと違って,大学の先生の授業を聞く機会を貰えるとは,この辺りの高校生はなんて贅沢なんだろうか,と思ったりもしました.



2017年8月23日水曜日

技術セミナー「AI・機械学習の基本と製造業での応用および導入の手引」で講師を務めました

株式会社テックデザイン様主催のセミナー「AI・機械学習の基本と製造業での応用および導入の手引」で講師を務めました.

Deep Learningなどのブームの影響か,今回の受講者は20名でした.私のセミナーにしては人数がかなり多いです.

私もAI・機械学習専門でやっているわけではないので,今回の話は,今後の学習に繋げるための「概論」的な内容に特化しました.

なるべく分かりやすく伝えられるようにしたのですが,ご理解頂けたでしょうか.少し心配です.

特に文系の方は敷居が高いイメージがあるでしょうし,一般的には「人工知能万能!」的なイメージが強いので,そのイメージを払拭することができれば幸いです.


2017年8月10日木曜日

オープンキャンパスで展示しました

久々の記事です.

8月5日(土)に行われたオープンキャンパスで,今年度初めて荒川研究室の展示を行いました.

「人を"測る"技術を体験しよう」といいうタイトルのデモを行いました.

現在導入中のドライビングシミュレータは準備が間に合わず展示できませんでしたが,ステアリング装着型連続血圧計,ポータブルNIRSによる計測,それから学生が製作した「拡張現実ピタゴラスイッチ」の展示などを行いました.

参加者は5名と少なかったですが,参加した学生には満足して頂けたかと思います.

次回は8月19日(土)午後に展示を行います.

2017年7月3日月曜日

テックデザイン主催セミナー「主成分分析と因子分析の基本と実践的解析テクニック」で講師を務めました

株式会社テックデザイン様主催のセミナー「主成分分析と因子分析の基本と実践的解析テクニック」で講師を務めました.この講座も早3回目となります.1年に1回のペースで行っています.

今回の受講者は9名でした.今回の受講者の方は皆さん非常に理解が早く,時間も非常に余裕を持って進めることができました.いつもはRを使った演習もさほど時間を取れない感じなのですが,今回は十分に時間を取れました.過去3回の中で一番演習をちゃんとできたかも.

Rは非常に使いやすいのですが,なかなか企業では使わないようですね.馴れるとExcelより遥かに便利なので,積極的に使って頂くことをお勧めします.



2017年6月26日月曜日

うなぎの話

たまにはこういう話でも.

大学のある蒲郡市の隣,西尾市は鰻が名産ということで,たまたま今日は休みだったこともあり,鰻を食べに行きました.

意外だったのは,この辺りの鰻は関西風なのですね.蒸さないで焼く形式.白焼からすぐにタレを付けるとか.

で,ちょっと調べてみたら,関西風というのもまた語弊があるようで,正式には名古屋風?中部流?とか言うらしい.ただ,近年は名古屋風(中部流)≒関西風,みたいですが.

そして関東風と関西風の境目は豊橋とのことらしいですが,別のサイトを見てみると,浜松あたりでも,関東程蒸さずに,パリッとした食感を残しているらしいので,やや関西風寄りのよう.

私は東京生まれ東京育ちなので,今の大学に着任するまで,ずっと関東風の鰻を食べてきたこともあり,始めは関西風の鰻(前職で出張で初めて大阪に行った時に食べた)に違和感がありましたが,こっちで関西風の鰻を食べているとこれもこれで美味しい.

ただ,一方で,関東風のふわっとした感じも,鰻の味を追求する人からすると,鰻にあらず,かも知れないですが,捨てがたい魅力もあります.

…まあ,食いしん坊なので,美味しければどちらでも良いんですけどね.


2017年6月21日水曜日

AUT教育入門「ペーパービームコンテスト」が始まりました

本学の初年次教育「AUT教育入門」は,大学での学びの基礎を身につけることを趣旨とした科目で,基本的には学科混成のグループワークなのですが,第10回~第15回は学科ごとに分かれたグループワークとなります.

毎年,機械システム工学科のグループワークでは,紙で梁を作って強度を競う「ペーパービームコンテスト」を実施しています.

意外と難しいようで,学生諸君も,あーでもないこーでもないと四苦八苦しています.良い設計をして驚かせて欲しいものです.



2017年5月28日日曜日

情報機構「研究開発動向と活用事例から学ぶ生体計測の基礎」で講師を務めました

5月26日(金)に,川崎市産業振興会館において,株式会社情報機構のセミナー「研究開発動向と活用事例から学ぶ生体計測の基礎」で講師を務めました.

今回の受講者は4名と少なめでした.

最近はセミナーの受講者は少ない状況ですが,少ないは少ないで密な議論ができるので,結構楽しかったりします.

基礎的な事項ということを売りにした講座なのですが,結構基礎知識を身に付けておられる方も多いので,質問も鋭いこと.こちらももっと勉強せねば,という気持ちになります.

しばらくはセミナーがお休みで,次は7月3日(月)に株式会社テックデザインの主成分分析・因子分析のセミナーとなります.


2017年5月13日土曜日

技術情報協会「ドライバ視線・視覚特性とその評価、車載HMIへの応用」で講師を務めました

最近セミナーの仕事はやや少ないのですが,久しぶりに講師を務めました.

株式会社技術情報協会の「ドライバ視線・視覚特性とその評価、車載HMIへの応用」で講師を務めました.

東北大学の塩入先生,北里大学の川守田先生と私の3名のオムニバスセミナーでした.

塩入先生,川守田先生のような学術的な話とは異なり,やはり技術者出身ということもあり,私の話はどちらかというと実践的な話となりました.
ちょっと色合いが違っていたので,受講されていた方はどう感じたのでしょうか,少し気になります.

最近,生体計測や自動運転関連のセミナーは少し人が集まらない様子です.セミナーの集客の状況から,どんな分野がトレンドなのか,というのも把握できて,なかなか興味が持てます.

2017年5月1日月曜日

サイエンス&テクノロジー社から「生体データ活用の最前線」が出版されました

サイエンス&テクノロジー株式会社より,4月27日に,「生体データ活用の最前線」というタイトルの書籍が刊行されました.

この書籍の第7章,第1節に,「ドライバーモニタリングのニーズとドライバー状態検出・推定手法」というタイトルで論文を書いています.

今後ニーズが高まってくるであろうドライバーモニタリングシステムの概論と,荒川研究室で開発したシステムについて説明しています.機会がありましたら御覧ください.


2017年4月19日水曜日

技術セミナー「安全走行のためのドライバ視認性評価と自動車ライティング技術」で講師を務めました

株式会社産業科学システムズ様の技術セミナー「安全走行のためのドライバ視認性評価と自動車ライティング技術」で,「運転時におけるドライバの視認性評価技術」というタイトルで講演しました.

私と,もうお一方,とあるランプメーカーの技術者の方と2名の講演となりました.人数は少なかったですが,非常に和気あいあいとした感じの,良い雰囲気の講座になりました.

しかし,今回の講座は個人的にはきつかったです.視線挙動や視認性については評価はやっていますが,ライティング技術と関連して話す,というのがなかなか難しく,資料作成も大変でした…



2017年4月5日水曜日

愛知工科大学のH29年度入学式が行われました

一昨日の話になってしまいますが,本学のH29年度入学式が行われました.

今年度はかなり多くの学生が入学してくれました.我々教員も,新たな学生を迎えるにあたって,身が引き締まる思いです.

親御さんとしては大事なご子息を4年間預けて頂く訳ですから,しっかりと鍛えて社会に出すことが我々教員の責務であると捉えています.

学生さんとしても,本位で本学に入学した方もいれば,第一志望の大学,第二志望の大学に合格が叶わず,不本意ながら本学に入学した方もいると思います.何れにしましても,何らかの縁があって本学に来た訳ですから,授業料に見合った位,本学を活用して下さい.

私はよく新入生に言います.

「大学に来て,教員や設備を十二分に使わないのは,マクドナルドでセットを頼んで,ポテトだけ食べて後は捨てることと同じである」と.

どんな理由であれ折角来たのですから,設備を貪欲に使い,教員から沢山の知恵を貪欲に吸収し,一回りも二回りも成長して卒業して欲しいと思います.

頑張りましょう.



2017年3月19日日曜日

日本デザイン学会第3支部H28年度研究発表会において発表しました

3月18日に名古屋学芸大学で開催された日本デザイン学会第3支部H28年度研究発表会において,荒川研究室7名が口頭発表,ポスター発表および作品展示をしました.

発表内容は次の通りです.

◯瀧谷悠, 稲垣彰一朗, 安井健人, 杉森順子, 荒川俊也: 非接触センサーを用いた可動式ミニチュアモニュメントの開発

◯眞鍋泰一, 荒川俊也: デザインを重視した簡易的な義足開発手法の検討

◯山崎俊弥, 大森教平, 婦木日向, 荒川俊也: 歩行時の絶え間ない振動と音声が「歩きにくさ」に及ぼす影響

今年度から3年生後期の授業で「卒研セミナー」が実施されることとなり,3年生7名のセミナー生が,3グループに分かれて作品を製作しました.その成果報告という位置付けです.

初陣は小規模の研究会的な雰囲気である今回の研究発表会を選びました.口頭発表をすることで,大学院受験や就職活動の面接練習に備えることを主目的としていますが,余り大きい学会だとプレッシャーになり過ぎると思ったので.

初めての発表にしては大変素晴らしかったと思います.半年間の開発成果なので,成果はそれなりではありますが,質疑応答もしっかりとこなしており,発表自体で見れば,他の発表者(全員学部4年生)に全く引けを取らないものでした.

残念ながら受賞はできませんでしたが,学生諸君に取っては大変良い経験になったことと思います.この経験を活かして,卒業研究も頑張って欲しいと思います.

大変ご苦労さまでした.





2017年3月14日火曜日

荒川研究室第2期生が卒業しました

本日は本学の卒業証書・学位記授与式の日でした.

荒川研究室第2期生も無事卒業となりました.
第2期生はやや大変な学生が揃いましたが,楽しく活動することができたと思います.
皆さん,これからも健康に気をつけて頑張って下さい.



2017年3月4日土曜日

Methods in Molecular Biology(Springer)の一章を執筆しました

Methods in Molecular Biologyの1シリーズ,"Hidden Markov Models: Methods and Protocols"の第14章を執筆し,刊行されました.

Toshiya Arakawa, Akira Tanave, Aki Takahashi, Satoshi Kakihara, Tsuyoshi Koide and Takashi Tsuchiya: Autometed Estimation of Mouse Social Behaviors Based on a Hidden Markov Model, Vol. 1552 of the series Methods in Molecular Biology, pp.185-197

2014年10月に原稿を書いて,ようやく出版されました.

2013年に発表したJournal of Neuroscience Methodsの内容をベースに,Gaussian mixture modelを用いた評価を追記した内容になっています.

https://link.springer.com/protocol/10.1007%2F978-1-4939-6753-7_14

2017年2月18日土曜日

H28年度卒研発表会を開催しました

2月17日(金)に,愛知工科大学のH28年度卒研発表会を開催しました.
機械システム工学科,電子制御・ロボット工学科,情報メディア学科の3学科が同日に卒研発表会を開催し,荒川研究室も4名の学生が発表しました.
(2名は自動車整備士1級課程のため,12月の研究室内の発表会のみ)

4年間の総決算ということで,皆,緊張した面持ちで臨んでいました.
荒川研究室の4名も,何回か発表練習をしたものの,本番は若干緊張気味だったようで,思った通り・練習した通りには上手く喋ることができなかった印象でした.まあ,それは問題ありません.

ただ,全体的に学生の発表を見ていると,どうも受動的に卒研をやっていた印象.
自分がどんな目的で卒研をやっているか,何が課題なのか,ということを余り考えていなかったり,用語や単語が出てきてもしっかりと調べないで済ませている学生が多かった印象です.締めの挨拶で,労を労う一方で,
「社会に出たら仕事を能動的にやる必要があり,卒研のような進め方では社会に出ても全く通用しない.せめて自分の仕事は責任を持って,自分の頭で考えて進めること.」
というきつい一言で檄を飛ばしました.

さて,これで今年の4年生は卒業式を残すこととなり,3月からは現3年生が卒研を開始します.指導教員である私にとっても,しばしの休息の後, また慌ただしい日々が始まります…



 
 

2017年2月14日火曜日

荒川が指導した学生2名が学生表彰を授与されました

昨年12月に滋賀県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)で行われた「計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2016」において,研究奨励賞を受賞した2名の学生(加賀翔大郎君,藤城孝彰君)が,学生表彰を授与されました.

昨日の授賞式の様子です.2人とも良い土産になったと思います.

これで私が指導した学生の学会での受賞および学生表彰は3人目です.受賞や表彰されるから良い訳ではありませんが,このような受賞や表彰が,本学学生のモチベーション向上に繋がることを期待しています.



2017年2月4日土曜日

荒川研究室H28年度「卒研セミナー」制作発表会を開催しました

今年度から新たに導入された,機械システム工学科3年生向け科目「卒研セミナー」.卒業研究の導入という位置付けで,3年生が研究室に配属し,各指導教官の指示の下進める,という内容です.荒川研究室にも7名が配属されました.

荒川研究室は,「卒研セミナー」については,数グループに分かれ,私が与えた漠然としたミッション(モノづくり)を遂行してもらうということにしています.基本的にモノづくりの課題ですが,「完成しない場合は単位を与えない」というルールにしています.

今年度は3つのグループに分け,「本学杉森准教授が作成したオブジェを小型化し,なおかつ,非接触式センサなどを使って,可動式にせよ」「義足を作りデザインせよ」「馬鹿馬鹿しくて下らない,何の役にも立たないものを作れ」というテーマをそれぞれに与えました.

そして,昨日,3つのグループの制作発表会を実施しました.と言っても,大々的なものではなく,本学ローカルなものです.

どのグループも良い出来でした.

「可動式オブジェ」については,うまくArduinoを使い,また,形状モデリングもしっかり進めてくれたと思います.Leapmotionの精度がイマイチですが,これは仕方ないでしょう.

「義足」については,当初の目標から大分軌道修正となりましたが,担当学生は過年度生で,単位が出ないことを知りつつ,自主的にセミナーに参加していたので,未完成でも問題ありません.自分の力を把握し,これからどう進めるか,という方向性が見えたことが成果だと思います.

「下らないモノ」については,邪道な手法で「歩きにくい靴」を実現していましたが(靴全体が振動し,一定時間歩くと突然「超官能的な」声が聞こえ,腰砕けになって歩きにくくなる…),着眼点は良かったと思います.万人受けする方法ではありませんが.最後の最後で挽回したのは見事です.「音で歩きにくくする」ことに拘りすぎなくても良かったと思います.

彼らの成果は日本デザイン学会 第3支部の研究発表会(3月18日)で発表する予定です.制作発表会は終わりましたが,これからはデザイン学会の発表に向けて論文執筆と,卒業研究のテーマ決めが待っています.