2016年3月24日木曜日

研究集会「最適化:モデリングとアルゴリズム」で発表しました

政策研究大学院大学で開催された研究集会,
「最適化:モデリングとアルゴリズム」で発表しました.

シバヤギの発情推定手法と発情検出システムの開発
荒川俊也(愛知工科大),遠藤なつ美(東京農工大),加賀翔大郎(愛知工科大),田中知己(東京農工大)

いつもは隠れマルコフモデルの話が主体なのですが,
他の機械学習を使って推定してみた結果との比較の内容,
それから,本学の学生に手伝ってもらっているシステム開発の内容と
かなりてんこ盛りの内容になりました.

私が学位論文を取ったテーマ,マウスの行動推定の横展開的な内容なのですが,
大型動物での事例は無いこともあり,また,応用研究色が強いこともあり,
かなり好評でした.

私の実験の話ですが,隠れマルコフモデルとrandomforestを比較して,
行動の一致率を比較する,という話をしました.
隠れマルコフモデルの方が,未知データの推定だけに限定すると,推定結果が良いよ,
という話だったのですが,
ある大学の先生から指摘をもらいました.
なるほど,今回のようなデータの場合はrandomforestの方がモデルが複雑だから推定結果が悪いのか.
そりゃそうですね.

4月からは自動車の研究を中断して,大幅に路線変更し,
機械学習,最適化問題,統計科学に特化した研究にシフトすることで考えています.
自動車の研究については学生の卒論・修論テーマに限定して進める方向です.

来年度の研究集会では最適化問題で話ができるように,しっかりと研究を進めて行きます.

2016年3月15日火曜日

荒川研究室第1期生が卒業しました

昨日は愛知工科大学大学院,愛知工科大学,愛知工科大学自動車短期大学の
卒業式(卒業証書授与式)が行われました.

生憎の雨,しかも肌寒い中でしたが,全員立派に卒業の日を迎えました.

今年の卒業生は私に取って思い入れのある学生です.
と言うのは,私が本学に着任して初めて受け持った学生だったのです.
なんだこの悪ガキは!なんて思っていたのも早や3年前.
もう卒業の時期となり,時の流れの速さを痛感しています.

荒川研究室の第1期生,
河野雄飛君,大井邦彦君,多治見謙成君,井上達貴君,今井駿君の5名も
昨日羽ばたいて行きました.

私が彼らの最後に伝えた言葉は,
・君らは私の教え子であることには変わりないので,いつでも遊びに来い.
・社会人になっても勉強を忘れるな.但し,専門性の勉強だけでなく,
 科学,文学,芸術,政治・経済,芸能,何でも良いので教養を身に着けて,
 自分の幅を広げて欲しい.
・社会人は良いことなんか数少ない.如何に学生時代は楽だったか,後でわかる.
・本学では「困難に立ち向かうこと」を高める教育をしたようだが,
 実際は困難に立ち向かわなくても良い.しんどかったら一旦逃げろ.
 逃げて一旦自分を見つめなおせ.逃げたとしても誰も笑わない.
というものでした.

これは私の実体験に基づいた話なので,他の先生の綺麗事に対して,
少し生々しかったかも知れませんが,こんなものだと思います.
でも,「人間万事塞翁が馬」(私が好きな言葉)ですから,
あまり一つのことに囚われない生き方をして欲しいのが私の希望です.

荒川研究室の卒業生5名は勿論のこと,
卒業生諸君の今後に大いに期待しています.皆さん,頑張って下さい.
暇な時にいつでも顔見せに来て下さいね.





2016年3月11日金曜日

技術セミナー「生体計測実験 入門篇」で講師を務めました

週明けから大風邪を引いてしまい,今週は散々でした.

火曜日,水曜日は,統計数理研究所(東京都立川市)で開催された,
パーティクルフィルタ研究会に参加したものの,熱を出してしまい,
殆ど頭に入らず…という状況でした.

このまま金曜日まで引っ張ったらどうしようか,と,非常に心配したのですが,
何とか,本日,テックデザイン様主催のセミナー「生体計測実験 入門篇」で,
講師を努めました.

テックデザイン様のセミナーで生体計測の話を扱うのは2度目.
今回は非常に簡単な内容として割り切ったので,受講人数は少なく,5名でした.

そして当初私が想像していたレベルの方は来ず,恐らく結構生体計測を
業務でそこそこ扱っておられる方ばかり.うっそーん…という感じでした.

講義資料は洒落にならない位の簡単な内容で作ったので,今回の講義は手応えがまるでありません.
簡単すぎてお話にならなかったかも知れません…

やはり,いつも通り,一般的な生体計測手法と解析に関する話が良いようですね.

今回で今年度のセミナー講師業務は終了です.

来年度は校務が非常に激務になりそうなので,
少しセミナー講師業務を抑えなくてはならないかも知れません…

ですが,4月に2件,5月に2件,6月に1件行うことが決定しているので,
まだ当分落ち着けないかな…?

何れにせよ,来年度も良い講義をお届けできるように頑張って参ります.