2017年2月4日土曜日

荒川研究室H28年度「卒研セミナー」制作発表会を開催しました

今年度から新たに導入された,機械システム工学科3年生向け科目「卒研セミナー」.卒業研究の導入という位置付けで,3年生が研究室に配属し,各指導教官の指示の下進める,という内容です.荒川研究室にも7名が配属されました.

荒川研究室は,「卒研セミナー」については,数グループに分かれ,私が与えた漠然としたミッション(モノづくり)を遂行してもらうということにしています.基本的にモノづくりの課題ですが,「完成しない場合は単位を与えない」というルールにしています.

今年度は3つのグループに分け,「本学杉森准教授が作成したオブジェを小型化し,なおかつ,非接触式センサなどを使って,可動式にせよ」「義足を作りデザインせよ」「馬鹿馬鹿しくて下らない,何の役にも立たないものを作れ」というテーマをそれぞれに与えました.

そして,昨日,3つのグループの制作発表会を実施しました.と言っても,大々的なものではなく,本学ローカルなものです.

どのグループも良い出来でした.

「可動式オブジェ」については,うまくArduinoを使い,また,形状モデリングもしっかり進めてくれたと思います.Leapmotionの精度がイマイチですが,これは仕方ないでしょう.

「義足」については,当初の目標から大分軌道修正となりましたが,担当学生は過年度生で,単位が出ないことを知りつつ,自主的にセミナーに参加していたので,未完成でも問題ありません.自分の力を把握し,これからどう進めるか,という方向性が見えたことが成果だと思います.

「下らないモノ」については,邪道な手法で「歩きにくい靴」を実現していましたが(靴全体が振動し,一定時間歩くと突然「超官能的な」声が聞こえ,腰砕けになって歩きにくくなる…),着眼点は良かったと思います.万人受けする方法ではありませんが.最後の最後で挽回したのは見事です.「音で歩きにくくする」ことに拘りすぎなくても良かったと思います.

彼らの成果は日本デザイン学会 第3支部の研究発表会(3月18日)で発表する予定です.制作発表会は終わりましたが,これからはデザイン学会の発表に向けて論文執筆と,卒業研究のテーマ決めが待っています.







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