2016年9月29日木曜日

荒川研究室第3期生が配属になります

学生を受け入れてから2年目が経過した荒川研究室です.

今日から荒川研究室第3期生が配属になります.何故このような時期かと言いますと,今年の3年生から「卒研セミナー」という,いわばプレ卒研的な位置付けの科目が新規開講になります.

そして,この「卒研セミナー」のメンバーは,そのまま4年次の卒業研究につながるため,「卒研セミナー」の受講者は荒川研究室に正式配属となるわけです.

来年度の卒業研究から,自動車整備士1級課程の学生受入が廃止になるため,基本的に1年次からそのまま上がってきた学生のみになります.

第3期生もなかなか優秀で,ユニークな学生が揃いました.

第3期生は,

稲垣彰一朗君,大森教平君,瀧谷悠君,婦木日向君,山﨑俊弥君,眞鍋泰一君,安井健人君

の7名となりました.

彼らには3年次には基本的に2人1組でプロジェクトを遂行してもらいます.(1テーマ1名の場合もあり)

そして,3年生に与えるテーマは,
「非接触センサを用いたアート作品の製作」「錯視アートの開発」「ユニークなデバイス開発」「低コスト義手・義足の開発」
を用意しました.私も勉強しながらのテーマです.どこまで頑張ってくれるか楽しみです.

引き続き,ご支援の程,宜しくお願い致します.

2016年9月19日月曜日

生体医工学シンポジウム2016で発表しました

前期最後の発表になるかと思います.旭川市の大雪クリスタルホールにて9月17日(土),18日(日)に開催された,生体医工学シンポジウム2016で発表しました.

荒川俊也: 視線挙動に基づく自動運転時のヒューマンファクタ

というタイトルで発表してきました.

大学に一度寄ってから金曜日に旭川に向かったのですが,セントレアからの飛行機は1日1便しか無く,しかも朝早い.とてもではないですが無理なので,一旦新幹線で羽田に出て,羽田空港から旭川空港に向かいました.

旭川市は肌寒いかと思ったのですが初日は意外と暑く,半袖で十分でした.これで問題無いな,と思ったら,17日の夕方から18日に掛けて肌寒くなりました.ジャケットを持って行って良かったです.

さて肝心の発表ですが,90分という時間でのポスター発表でしたが,色々な大学の先生が関心を持って見に来て下さいました.視線挙動で自動運転の依存傾向を検証するという内容だったのですが,他の手法で同様に依存傾向を検証している先生なども居られて,今後進めていく研究の参考になりました.

私の発表にしては珍しく(笑),大盛況でした.

今年12月に行われるSSI2016ではこの発展形の研究を発表する予定で,もうすぐ大規模な実験に取り掛かる予定です.が,進みの鍵を握っているのは研究室の学生.しっかりと頑張ってもらいましょうか.



2016年9月13日火曜日

国際会議ICISIP2016と産業応用工学会2016全国大会で発表しました

京都国際交流会館で開催された,The 4th IIAE International Conference on Intelligent Systems and Processing 2016(ICISIP2016)と,産業応用工学会2016全国大会で発表しました.主催が共に産業応用工学会なので,会場も会期も同じ,一粒で二度美味しい発表?です.

ICISIPでの発表内容は
Toshiya Arakawa: Consideration for Inhibiting Over-reliance of Autonomous Vehicle

産業応用工学会全国大会での発表内容は
荒川俊也,神永健多,榊原規彰,近藤針次: 容積脈波法によるステアリング型連続血圧計の開発と評価

という内容でした.

共に色々と質疑を頂き,非常に参考になったのですが, 産業応用工学会2016全国大会では,一昨年に続き,優秀論文発表賞を受賞しました.学生および企業さんとの共同研究の成果です.

引き続き,研究及び開発を一層推進させて行きます.

2016年9月8日木曜日

H28年度中間発表会を開催しました

荒川研究室のH28年度中間発表会を開催しました.本来は明日,他の研究室と合同で発表会を開催する予定だったのですが,本日夜から私が出張に出てしまうため,前倒して,本日開催となりました.

発表テーマは,

奥谷健「手元操作デバイスの操作性の定量化」
藤城孝彰「自動運転における慣れの危険性」
和泉匡則「次世代コクピットのバイワイヤ化による配置,形状の研究」
岩田和樹「低コストドライビングシミュレータの開発」

でした.

半年で進めた内容は高が知れており,大した内容ではなかったかも知れませんが,取り敢えずは無事に発表できました.
今年の学生はかなり頑張っている印象で,成績評価に影響しない中間発表であっても,大学に泊まりこみで資料を作るなどしていました.

今回指摘やコメントを頂いた内容を踏まえて,残り半年間,一生懸命に頑張って欲しいと思います.

そして後期からは3年生も受け入れることとなります.3年生は自動車とは関係の無いテーマを振る予定なので,こちらもどうなることか.期待半分不安半分,という所です.

引き続きご支援の程宜しくお願い致します.







2016年8月31日水曜日

技術セミナー「実務で使える統計解析手法と使い分けのポイント」で講師を務めました

毎度おなじみの講座です.今回は初めて関西方面での開催ということで,大阪のドーンセンターで開催しました.
今回の受講者は若干少なく8名でした.前回自動車技術会では40分の時間でしたが,今回は6時間.久々の長い時間の講演だったので,喉をやられました(笑)

やはり,食品会社などの方は統計に触れる機会が少なかったりするようで,本を読んでもなかなか理解できないという話でした.そういう方からするとセミナーで勉強する機会があるのは有り難いとか.

暫くはセミナーでの講演も少し回数が少なくなりますが,引き続き,積極的に進めて行きたいと思います.



2016年8月24日水曜日

自動車技術会講習会「自動車開発における人間工学の理論と実践」で講師を務めました

23日(火),名城大学天白キャンパスにおいて,自動車技術会の講習会が開催されました.
ドライバ評価手法検討部門委員会(2013年まで所属)とヒューマンファクター部門委員会(2013年から所属)企画の講習会で,「自動車開発における人間工学の理論と実践 - ドライバの特性を考えた車づくり -」という講習会です.
私はその中の1つ,「まずはこれを押さえよう!自動車人間工学における統計解析の基礎」という題目の講座を担当しました.

自動車技術会の講習会としては大盛況で,118人の参加者,満員御礼となりました.
確かに,今回講演されていた先生方は自動車人間工学分野の第一人者の方ばかりで,テキストがついて正会員16,200円とは滅茶苦茶に安いです.昨日会場から帰る際に,とある先生と,「今回の講座,価格破壊ですよね〜」なんてことを言いながら帰りました.

私はいつもはセミナー会社の技術セミナーで喋っていますが,学会の講習会で喋るのは今回が初めて.非常に光栄でした.

肝心の私の講座は,と言うと,やはり時間が短い中でてんこ盛りにし過ぎたせいか,「脳内シミュレーション」 のようには上手く喋れなかったせいか(両方かと思いますが),かなりバタバタして消化不良気味.個人的には回帰分析は重要だと思っているので,回帰分析の話だけに特化するなどしてもよかったかも知れません.

また機会を頂けたら是非お話させて頂ければ幸いです.



2016年8月6日土曜日

「工学教育」掲載内容に関するお話

工学教育 vol.64, no.4に,本学の井藤良温准教授との共著論文,
「企業内新人教育プログラムを導入した初年次教育の試み」
が掲載されました.

本学の初年次教育科目の1つで,1年次の「修学形成1」という科目内に,私が前職の新人教育で経験したプログラムを一部変えて導入した実践報告になっています.

モノづくり技術者として鍛えていくのは,特に本学のような偏差値の低い学生が多い大学では,非常に難しい側面があります.

まず,物事に興味を持たない学生が多々見受けられる.そこそこ偏差値の高い大学の学生は,全部とは行かないでしょうけれども,モノづくりに興味がある,小さいころにモノをばらした経験がある,そうでなくても,マニュアルを読めばモノをちゃんと組み立てられる,という感じかと思います.

しかし,私の経験からすると,偏差値の低い学生は,なかなかそうはいかない.
ポテンシャル的に頭の出来云々ではなく,小さいころに自分の手を使ってモノを作った・組み立てたという経験がないし,そもそも,モノは使えれば良いじゃないか,わざわざ自分で組み立てる必要はない,誰かが組み立ててくれるからそれを使えば良いではないか,という感じです.

漠然と就職をしたいという気持ちはあるものの,さりとて,意欲も技術も高くない学生に,いきなりモノづくりを実践させるというのは無理な話なので,せめて1年次から, モノづくりに対する意欲を喚起させ,企業でモノづくりを行う基礎はどのようなことか,ということだけでも教えたいと思ったわけです.

そこで,前職の新入社員教育で行った,「レガシィを作ろう」という内容を,大学生向けにアレンジして,いわば,「企画」「設計」「プレゼン」の流れを簡単に理解してもらい,実践的な「開発」以外のモノを作るまでの過程を体験してもらう,という内容にし,科目に導入しました.

知識や技能が未熟だと思うので,実際に手を動かして作るのはまだ無理かも知れないけれども,モノ1つ作るにはどういうプロセスを経て行うのか,ということだけでも,体験する・しないでは,大きく差が出ると思われます.実際に手を動かすのはこれから経験を積めばいいだけですし.

この取り組みは,私が単独で試験的に始めた内容なのですが,幸いなことに,この取り組みが正式にシラバスに記載され,2015年度から正式に運用されています.この科目のおかげか否かは不明ですが,私のクラスの学生は結構モノづくりに対する熱意や意欲があるようにも思えます.

その他にも初年次教育関連で導入した内容がいくつかあるので,折を見て,論文化したいと思っています.