2017年2月18日土曜日

H28年度卒研発表会を開催しました

2月17日(金)に,愛知工科大学のH28年度卒研発表会を開催しました.
機械システム工学科,電子制御・ロボット工学科,情報メディア学科の3学科が同日に卒研発表会を開催し,荒川研究室も4名の学生が発表しました.
(2名は自動車整備士1級課程のため,12月の研究室内の発表会のみ)

4年間の総決算ということで,皆,緊張した面持ちで臨んでいました.
荒川研究室の4名も,何回か発表練習をしたものの,本番は若干緊張気味だったようで,思った通り・練習した通りには上手く喋ることができなかった印象でした.まあ,それは問題ありません.

ただ,全体的に学生の発表を見ていると,どうも受動的に卒研をやっていた印象.
自分がどんな目的で卒研をやっているか,何が課題なのか,ということを余り考えていなかったり,用語や単語が出てきてもしっかりと調べないで済ませている学生が多かった印象です.締めの挨拶で,労を労う一方で,
「社会に出たら仕事を能動的にやる必要があり,卒研のような進め方では社会に出ても全く通用しない.せめて自分の仕事は責任を持って,自分の頭で考えて進めること.」
というきつい一言で檄を飛ばしました.

さて,これで今年の4年生は卒業式を残すこととなり,3月からは現3年生が卒研を開始します.指導教員である私にとっても,しばしの休息の後, また慌ただしい日々が始まります…



 
 

2017年2月14日火曜日

荒川が指導した学生2名が学生表彰を授与されました

昨年12月に滋賀県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)で行われた「計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2016」において,研究奨励賞を受賞した2名の学生(加賀翔大郎君,藤城孝彰君)が,学生表彰を授与されました.

昨日の授賞式の様子です.2人とも良い土産になったと思います.

これで私が指導した学生の学会での受賞および学生表彰は3人目です.受賞や表彰されるから良い訳ではありませんが,このような受賞や表彰が,本学学生のモチベーション向上に繋がることを期待しています.



2017年2月4日土曜日

荒川研究室H28年度「卒研セミナー」制作発表会を開催しました

今年度から新たに導入された,機械システム工学科3年生向け科目「卒研セミナー」.卒業研究の導入という位置付けで,3年生が研究室に配属し,各指導教官の指示の下進める,という内容です.荒川研究室にも7名が配属されました.

荒川研究室は,「卒研セミナー」については,数グループに分かれ,私が与えた漠然としたミッション(モノづくり)を遂行してもらうということにしています.基本的にモノづくりの課題ですが,「完成しない場合は単位を与えない」というルールにしています.

今年度は3つのグループに分け,「本学杉森准教授が作成したオブジェを小型化し,なおかつ,非接触式センサなどを使って,可動式にせよ」「義足を作りデザインせよ」「馬鹿馬鹿しくて下らない,何の役にも立たないものを作れ」というテーマをそれぞれに与えました.

そして,昨日,3つのグループの制作発表会を実施しました.と言っても,大々的なものではなく,本学ローカルなものです.

どのグループも良い出来でした.

「可動式オブジェ」については,うまくArduinoを使い,また,形状モデリングもしっかり進めてくれたと思います.Leapmotionの精度がイマイチですが,これは仕方ないでしょう.

「義足」については,当初の目標から大分軌道修正となりましたが,担当学生は過年度生で,単位が出ないことを知りつつ,自主的にセミナーに参加していたので,未完成でも問題ありません.自分の力を把握し,これからどう進めるか,という方向性が見えたことが成果だと思います.

「下らないモノ」については,邪道な手法で「歩きにくい靴」を実現していましたが(靴全体が振動し,一定時間歩くと突然「超官能的な」声が聞こえ,腰砕けになって歩きにくくなる…),着眼点は良かったと思います.万人受けする方法ではありませんが.最後の最後で挽回したのは見事です.「音で歩きにくくする」ことに拘りすぎなくても良かったと思います.

彼らの成果は日本デザイン学会 第3支部の研究発表会(3月18日)で発表する予定です.制作発表会は終わりましたが,これからはデザイン学会の発表に向けて論文執筆と,卒業研究のテーマ決めが待っています.