2014年12月20日土曜日

講習会「実務で使える統計解析手法と使い分けのポイント」を開催しました

株式会社テックデザインさんの講習会で講師を務めました.
このような講師業務は今回初めてで,勝手もわからずに大変緊張しました.

今回講師として務めた講座は
実務で使える統計解析手法と使い分けのポイント」という講座で,
企業で統計手法を使うエンジニアや技術者を対象としたものです.

統計というと理論が先走って,いざ実務でExcelであれRであれ,使うとすると
よくわからない.
高尚な知識ではなく,なぜこの統計的手法を使うのか,元エンジニアという観点で
体験談を踏まえて説明することを趣旨として行いました.

受講された方のバックグラウンドは様々で,機械系の方や食品系の方など幅広く,
若い方が中心でしたが,ちらほら年配の方も居られました.

大学で学生に対して教えることと異なり,研究開発の最前線で仕事をされている方を
対象にして偉そうなことを言うわけですから,こんな程度の講義だったらあまり評価も高くないだろう,
と思ってヒヤヒヤしたのですが,事後のアンケートでは好評だったようで,非常に安心しました.

今回の講座は6時間コースだったので,6時間喋りっぱなし.
講座が終わってから,あまりに大声を出して喋りすぎたせいか,
喉がガラガラになり,翌日は喉が痛くなってしまいました(笑)

私は統計は専門という訳ではないので,余り迂闊なことも言えないため,
資料作成はかなり神経質になっていたのですが,
その分,自分自身の知識の再確認ができ,新たに学ぶことも多かったので,
非常に良い経験だったと思います.






2014年12月9日火曜日

第12回ITSシンポジウム2014で発表しました

前回のSSI2014から余り間が無いですが,今度は,東北大学で行われた
第12回ITSシンポジウム2014で発表しました.
今回も私と小塚研究室の修士2年の田中君とで発表です.


私は「ITS技術への活用に向けた立体音響警報の開発と評価」というテーマで,
田中君は「血圧によるヒヤリハット発生時のドライバ状態の検出に関する研究」というテーマで発表しました.


SSI2014はどちらかと言うと学術色が強かったような印象ですので,
特に私の発表テーマのような内容(産業応用)は若干受けが良くなかった?
という感じでしたが,今回はメーカの方が多く参加された様ですので,
有難いことに,私の発表も,色々な質問を頂き,かなり慌ただしい・好評な状況でした.
勿論田中君の発表も非常に好評で,やはり,ドライバ状態推定という技術について
関心が高かった様に思われます.


現在は検出を中心にやっていますが,やはり推定をしたいところ.
事前にドライバ状態を推定してワーニングをする,という所に持って行きたいですし,
突き詰めて言うと,ドライバ状態を常にベストコンディションに維持する
デバイスや材質などがあれば…という所です.


田中君はこれで発表も終わり,あとは修論を完成させて一段落です.
次年度の後継となる学生に引き継いでもらい,上に挙げたような
更なる発展を期待したいところです.







ちなみに仙台と言えば牛タン.慰労で飲み食いしました.美味しかったですよ.
あと宮城と言えば「一ノ蔵」.お酒は弱いですが好きな日本酒です.
数年前に旅行で仙台を訪れて以来ご無沙汰の牛タン+一ノ蔵のセットです.



2014年11月23日日曜日

計測自動制御学会 システム・情報部門 学術講演会2014で発表しました

計測自動制御学会 システム・情報部門 学術講演会2014で発表しました.
今年度は岡山大学 津島キャンパスにて開催され,300件以上の発表がありました.

私の研究室にゼミ生として参加している,小塚研究室の田中君が1件,
私が2件の発表を行いました.

田中君の「ヒヤリハット発生時を対象とした血圧の観点からのドライバ状態検出に関する研究」は
若干詰めが甘い所がありましたが,poster previewも本番のポスター発表も
堂々とこなしており,立派なものでした.
今回の学会はいわゆる偏差値的に一流の大学の学生が非常に多かったのですが,
それらの学生が沢山見に来る程でした.
研究内容も,もう少し詰めれば,有名大学の研究に匹敵するのではないか,
というレベルになるのではないかと考えています.

もう1人のゼミ生,小塚研究室所属の学部4年杉江君(本学大学院に進学)は,
心拍を用いた疲労の検出・推定について研究を進めてくれており,
彼の研究もなかなか良い成果が出ているので,来年どこかで発表させたいと思っています.

本学の学生もなかなかやるものだ,と実感した学会発表でした.






2014年11月1日土曜日

第3回愛知工科大学ITSシンポジウムを開催します

本学において,1128日(金)13:00より,第3回愛知工科大学ITSシンポジウムを開催します.
今回の愛知工科大学ITSシンポジウムは,愛知県との共催で,
「平成26年度第3回自動車安全技術開発研究会」と連携してシンポジウムの中で
交通事故削減に資する様々な技術シーズを紹介します.
愛知工科大学シンポジウムでは,
慶應義塾大学の大門樹教授と名城大学の山田宗男教授による2つの基調講演とともに,
愛知工科大学・名城大学の学生を中心に研究成果のポスター発表も行われます.
また,本学自慢のドライビングシミュレータの見学ツアーも開催します.
自動車安全やITSに関する最新の研究について一度で聴講できる貴重な機会となります
沢山の皆様のご参加をお待ちしております.

詳細については下記URLをご参照下さい.

日時        平成261128日(金)13:0017:35
          (平成26年度第3回自動車安全技術開発研究会:15:0017:00
場所        本学AUTホール(ポスター発表は7334会議室またはAUTホール前ロビーを予定)
参加費      無料
定員        130名(申込先着順)

2014年10月14日火曜日

愛知工科大学で大学祭(AUT祭)が行われました.
荒川研究室は今年度は研究室公開を行いました.
「ドライバ状態推定研究」
「コンソミックマウス状態推定研究」
「出会い頭衝突防止警報に向けた立体音響警報開発」
「愛知工科大学におけるユニバーサルデザイン推進プロジェクト」
の4テーマについて紹介しました.

台風が来るか否かということも起因してか,想定に比べてお客様が少なかったですが,
来て頂いた方には研究に非常に興味を持って頂けたようです.
自分が学生の頃にこんな研究があったらもっと楽しかっただろう,
という声も頂きました.

引き続き,研究室公開や展示会出展を通じ,研究について興味を持って頂ければと思います.




2014年9月30日火曜日

産業応用工学会2014全国大会で優秀論文発表賞を受賞しました

全くもって意外なことでしたが,9月28日(日)に西日本工業大学で開催された,
産業応用工学会2014全国大会で,優秀論文発表賞を受賞しました.

(講演題目)
田中雅康, 尾林史章, 荒川俊也, 近藤針次, 小塚一宏:血圧に基づくヒヤリハットの検出と感受性に関する検討

主筆者の学生さんが一生懸命頑張ってくれた成果です.
また,皆で進めてきた研究がこのような形となったことは非常に喜ばしいことです.

本研究はこれから更に発展させて,実用化目指して進めて行きます.

2014年9月11日木曜日

ヒューマンインタフェースシンポジウム2014で発表しました

京都工芸繊維大学で開催された,ヒューマンインタフェースシンポジウム2014で
発表を行いました.

「出会い頭衝突防止システムに向けたメロディ調立体音響警報の試作と評価」
というタイトルで,ポスター発表を行いました.

ポスター発表は口頭発表より格下に見られる傾向にありましたが,
最近は,ポスター発表の方が密な議論ができるということで,その立ち位置が見直されているようです.
その傾向に肖って,今回の発表はポスター発表としました.

前職の一番最後に行った研究なのですが,設備が不十分な中行った研究であり,
検証も不十分な所が多々見られるのですが,それでも企業の研究者の方から評価を頂きました.

私としては,立体音響警報は来るべきITS時代に必要となる情報提示手法の一つであると
考えていますので,今回の発表のような認知反応時間(Response Time)の評価だけではなく,
本学のドライビングシミュレータを活用して,アイマークレコーダなどによる生理指標の観点から
効果をさらに検証する方向に進めてみたいと思います.
(来年の卒研生のテーマかな…?)

驚いたことに,私がスバル技報で書いた論文を非常に参考にしている,
今回も荒川先生が発表されるということで見に来ました,と仰る技術者の方が居られました.
スバル技報で書いた論文は大した論文でないのですが,そう言って頂けると非常に嬉しく思います.

さて,今回は私の約20年来の友人が発表および座長で参加をしており,
彼との再開も楽しみの一つでした.
学務があったために午前中で京都を離れましたが,僅かな時間,互いの研究について
議論をすることができました.

後期は学会発表が非常に多いのですが,学会発表の醍醐味は,色々な人と意見交換ができ,
旧知の研究者との再開やディスカッションができる,ということにあると思います.
準備やら何やら,学会発表は大変ではありますが,空きを見つけて,
コンスタントに続けたいと思います.


2014年8月24日日曜日

MARA Japan Industrial InstituteでSpecial Seminarを行いました

現在,マレーシアのクアラルンプールに出張しています.
8月21日(木)に,MARA Japan Industrial InstituteのMJHEP Programで
「自動運転技術に向けた人間−機械系研究とは?」というタイトルの
Special Seminarを行ってきました.

マレーシアの学生約100名を前に,私が富士重工業時代より進めている
人間工学の研究と,日本の自動車技術,特に自動運転技術との関わりについて
講演を致しました.

この機関は大学3年次の編入を目指して日本語で大学1〜2年の基礎教育を
行う機関のようで,学生は日本に対して非常に興味を持っている様子です.
私の講演を通じて,少しでもマレーシアの学生が日本の(自動車)技術や,
日本で学ぶことについて興味を持ち,これからの研究や技術開発に
意欲を持ってもらえれば幸いに思います.






2014年8月6日水曜日

荒川研究室に家庭用3Dプリンタを導入しました.
台湾のXYZprinting製のDa Vinciというプリンタです.

実験室に来る学生が,手軽に「モノづくり」を体験できるように,
ということで買ってみました.

荒川研究室で進めている,愛知工科大学グループ研究,
「愛知工科大学におけるユニバーサルデザイン推進プロジェクトII」.
このプロジェクトで,学生に,ユニバーサルデザインの観点からの
モノづくりを体験してもらおうと思います.
ただ作るだけではなく,本当に使いやすいかどうか,
UD的評価手法も実際に学生に学んでもらい,企業における商品評価の
基礎も体験できれば,と,思っています.

2014年8月5日火曜日

ヒューマンインターフェース実験室の光景

荒川研究室には,教員(荒川)の居室の向かい側に,
ヒューマンインターフェース実験室が設置されています.

今年度は卒研生が居ないため,ゼミ生の指導で使っていますが,
その他,愛知工科大学のグループ研究,
「愛知工科大学におけるユニバーサルデザイン推進プロジェクトII」と,
今年度発足した同好会,TRPG(テーブルトークRPG)同好会の
活動の場として開放しています.

学生が帰った後で撮影したのですが,普段は毎日学生が来て,
和気あいあいとやっています.

ちなみに現在はPCは4台設置されています.
全てのPCにOffice 2013,Scilab,R(統計ソフト)を入れてあり,
直ぐに研究,解析ができるようにはなっています.



2014年8月4日月曜日

初投稿です

とりあえず初めてみました.
荒川研究室の日常などをちまちまと書いていきます.
不定期更新.